家政婦のミタについて

先日何気なく付けたテレビでやっていたドラマが面白かった。
 『家政婦のミタ』という番組で、松嶋菜々子が終始しかめっ面で通すという大胆な設定で人気があるらしいが、確かに驚いた。
 あの、松嶋菜々子が、(別に大ファンとかではないが)・・化粧品やらなんやらのCMでいっぱい活躍していた松嶋菜々子が、ふけ顔の家政婦を、しかめっ面で見事に演じている。
 美しさのかけらも見せない見事な成りきりだった。
とはいえ、いくらふけ顔にしても、・・また、いくら地味な服を着ようとも、そこは女優『松嶋菜々子』なので、そんじょそこいらには居ないオーラを放っているが、そこを差し引いたとしても、よくもまあ、そこまで地味に化けたものだと関心させられた。
 表情も声のトーンもまるで変化させない演技で、あくまで従順な家政婦を淡々と演じているのだが、私はてっきり、“三田さんは実は最新技術を駆使して作られたロボットだったのです”という落ちがあるかと思ってしまうほどだった。
「私を殺して!」と長女に命令を受ければ、「かしこまりました」と言って行動し、まるでターミネーターのごとく彼女を追い詰めてゆく・・。
二回のベランダから落ちた末っ子の女の子を、やはり表情を変えずに軽々と受け止めたりと、あまりのリアリティーの無さが、私の中の“三田ロボット説”を確信へと導いていった。

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